2017年インド電信(改正)規則は、すべての通信機器が、インドでの販売、輸入、使用に先立って強制試験および認証を受ける必要があることを規定しています。これはテレコム機器強制試験認証(MTCTE)と呼ばれる制度で規制されています。MTCTEは55種類の通信製品と関連バリアントを対象とします。試験は、電気通信工学センター(TEC)の指定するラボにより、機器の必須要求事項との適合性を確認するために実行されます。認証は試験報告書に基づいてTECが発行します。
ほぼすべての種類の通信製品を対象とする待望のフェーズIII、フェーズIVの通知がリリースされました。
MTCTEの目的:
- いかなる通信機器も接続する既存ネットワークの性能を低下させない。
- エンドユーザーの安全を守る。
- 機器の放射する無線周波数が所定の基準を超えないことを確認し、ユーザーおよび市民を保護する。
- 通信機器を関連の国内、国際規格や要件に適合させる。
認証制度は2種類
- 一般認証制度(GCS):この制度において申請者は、必須要求事項(ER)に含まれるパラメーターに従い、指定された適合性評価機関(CAB)または相互承認協定(MRA)提携国の認定CABが提供する試験報告書、および試験ごとの適合性(試験報告書とともに提供される要約書)を提出する必要があります。試験結果は各ERについて適合性を評価されます。
- 簡易認証制度(SCS):この制度において申請者は、必須要求事項(ER)に含まれるパラメーターに従い、必須要求事項に基づいて製品を試験するとともに、試験ごとの適合書と自己適合宣言書(SDoC)を提出する必要があります。GCSで適用される他のすべての規則/手順はSCSでも適用されますが、申請者は試験報告書を提出する必要がなく、TECの評価も不要です。しかしTECは、申請者に試験報告書の写しの提出を求める権利を留保します。
必須要求事項(ER)とは、以下を含め、この枠組みに定められた技術規制の説明です。
- 安全性
- EMI(電磁干渉)/EMC(電磁互換性)
- 技術要件(ワイヤレス/無線周波数 [RF]を含む)
- セキュリティ:電気通信局(DoT)が通知
- その他の要件:DoTが通知
TEC/MTCTEの対象となる製品:
- 2線電話機器
- G3ファクス機
- モデム
- コードレス電話
- 自動式構内交換機(PABX)
- サービス総合デジタル網(ISDN)顧客構内設備(CPE)
- 発信端末機器
- 受動光ネットワーク(PON)系のブロードバンド設備
- フィードバック装置
- セルラーネットワークの基地局
- セルラーネットワークのリピーター
- コンパクトセルラーネットワーク
- スマートカメラ
- スマートウォッチ
- スマート電気メーター
- 追跡装置(組み込みSIMあり)
- IoT(モノのインターネット)ゲートウェイ
- 環境モニタリング用のエンドポイント装置
- 2.4、5Ghz帯で動作する機器
- 発信端末機器
- 光ファイバー(シングルモード)
- 衛星通信機器
- 無線ブロードキャストレシーバー
- モバイル無線トランキングシステム
- 高周波(HF)無線
- VHF/UHF無線システム機器
- PTP/PMP(ポイントツーポイント/ポイントツーマルチポイント)マイクロ波固定型無線システム
- IPセキュリティ機器
- ルーター
- LAN(ローカルエリアネットワーク)スイッチ
- 高精度時間制御グランドマスター機器
- IPマルチメディア会議機器
- モバイル管理エンティティ
- POS(販売時点)
- 会議機器
- シグナリングゲートウェイ
- メディアゲートウェイ
- ソフトスイッチ
- デジタル加入者回線機器
- セッションボーダーコントローラー
- 基地局コントローラー
- モバイルスイッチングセンター
- 機器識別レジスタ
- 加入者識別モジュール
- OTA(無線通信)プラットフォーム&デバイスマネージャープラットフォーム
- ホームロケーションレジスタ
- サービングGPRS(汎用パケット無線サービス [2G/3Gセルラー通信網でのモバイルデータ規格])サポートノード
- サービングゲートウェイ
- モバイル管理エンティティ
- ショートメッセージサービスセンター
- セルブロードキャストセンター
- サービスコントロールポイント
- 運用メンテナンスセンター
- ゲートウェイモバイルロケーションセンター
- サービスモバイルロケーションセンター